今は銀行に貯金しても金利が低いため 預貯金ではお金は増えません
たとえば、夫が65歳の場合は毎月の生活費、娯楽費、予備資金から必要な貯金額を算出します。仮に、毎月の生活費が25万円かかるとしたら、85歳までに6,000万円必要です。
ゆとりある老後に必要な貯金は、夫婦と単身者でも異なります。それぞれ、どれくらい必要なのかを解説します。
貯金1億円を貯めている人に一発逆転的な短期投資で利益を上げている人はほとんどいません。どちらかというと、貯金1億円を貯められる人の多くは、長期的にコツコツと資産形成をして成果を出しています。
65歳まで働いたとしても、65歳以降、月に14万円不足します。仮に5,000万円貯金があったとして、これを取り崩して生活しますと、30年近く生活できます。
ある程度貯金ができたら、資産運用をするのも選択肢の一つです。今は銀行に貯金しても金利が低いため、預貯金ではお金は増えません。金利が0.001%の場合、100万円を1年間預けたときに受け取れる利息はたった10円(税引き前)。しかし、利回り5%で運用できれば、約14年後には100万円が2倍に増えていることになります。元本割れするリスクはあるものの、長期・分散投資を意識し、資産価格の変動を長期的視点でとらえることで、安定的なリターンが期待できる可能性は高まります。さらに、長期投資ならほったらかしで良いので、日々の相場状況・値動きを監視し、投資のタイミングを計る必要がありません。「まとまったお金はないけど、毎月少額で始めたい」という方は、「つみたてNISA」や「確定拠出年金(企業型DC/iDeCo)」から始めてみましょう。これらは老後資金を貯めるために国が推奨している非課税制度で、金融商品は金融庁が限定しているので投資初心者も安心して利用できるはず。「興味はあるけど何からすればいいかわからない」「自分のポートフォリオをチェックしてほしい」など投資の不安や疑問がある人は、お金の健康診断で専門家にチャットで相談してみましょう。
貯金1億円を貯めるために、株式やFXなど変動の激しい投資方法で大きく稼ぐというのはごくまれといえます。
定期預金は基本的に満期になるまで引き出せないため、お金の浪費癖のある人におすすめの貯蓄方法です。毎月決まった金額を貯金していくと貯まりやすいでしょう。たとえば、毎月の給与が30万円だった場合、そのうちの5万円を定期預金にしておくと、10年で600万円を貯金できます。ただし、利息がほとんど付かないため、資金を増やしたい人には向いていません。
ごく普通の給与で普通の生活水準で暮らす人も多く貯金1億円を達成しています。
こちらも生命保険、債券や株式、投資信託など金融商品を含めたもの。各年代とも平均値と中央値に差があり、貯金している人としていない人でかなり差があることが伺えます。つまり、「平均値を上げているしっかり貯金している層」がいるということなのです。▼年代・世帯別の平均貯金額を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
一度上がった生活レベルを下げるのは難しいもの。家事代行やネット通販など便利なサービスに慣れてしまったり、外食ばかりで自炊する習慣がなくなってしまうと、また習慣づけするまでの道のりは大変です。もし給与があがったりボーナスをもらったとしても、家賃や食費などの生活レベルを上げず、増えた分はしっかり貯金に回しましょう。カツカツに切り詰める必要はありませんが、過度に生活レベルを上げないよう気をつけたいところです。
●貯金5,000万円で何歳まで過ごせるか
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年(2019)度によると、ゆとりある老後生活に必要な生活費は36.1万円とでています。これに対し、令和2(2020)年度の厚生労働省が公表している、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は、約22.1万円です。
貯金1億円以上を保有する人は、長期でコツコツと積立投資をするなど堅実な資産形成をしていることが特徴です。
40代で2,000万円以上貯金している人の割合は単身者で2.5%、二人以上世帯で5.1%です。それぞれ世帯収入や何に支出するのかなど大きく変わるので、比較はできません。 ただ、20代、30代に比べると2,000万円以上の貯金をしている人の割合が高くなる要因としては、共働きで世帯収入が増えることや、役職手当が付くことなどが考えられます。
老後までにどのように2,000万円貯金すればいいのか悩んでいる人もいるでしょう。ここでは、老後までに2,000万円貯金する方法方法を解説します。
貯金をするなら、生活して余った分を貯金するのではなく、先取りで貯金をするのが原則。人間の意志は弱いので、お金があれば使ってしまいます。残ったお金を貯金しようと思っても、ついつい使ってしまって挫折してしまうのです。そこで、おすすめは毎月の給与日に天引きされるような「財形貯蓄」や「社内預金」を活用すること。勝手に給料から引かれていくので、貯金分はなかったものとして考えることができます。
もちろん、金利や借入額、返済年数、家賃、貯金期間など、条件が変わればどちらが得なのかも変わります。
●臨時収入の5,000万円はあてにならない
仮に収入がなくなっても、生活費がコントロールできる人は、計画性をもってすれば乗り越えることができるかもしれません。ところが、貯蓄がほとんどない段階で、親からの相続や、自身で経営する会社の株式を売却したなど臨時の収入で5,000万円の貯金ができ、この資金をあてにして早期リタイアすることは危険です。
頭金を増やすと返済額を減らすことができ、返済計画に余裕が生まれます。しかし、頭金を確保することにとらわれすぎて、購入後に貯金額がゼロになるのは避けたほうがいいでしょう。
老後生活では2,000万円の貯金が必要であるといわれています。しかし、老後までに2,000万円を貯めるには、どうすればよいのか悩んでいる人もいるでしょう。この記事では、老後生活に必要な貯金をいつまでに、どうやって貯めるかなどを詳しく解説します。老後までに2,000万円の貯金を作るための参考にしてください。
必要な貯金額の目安は、45歳でセミリタイアした場合、5,000万円程度必要といわれています。年金受給の65歳までにアルバイトで月5万円の収入を得て10万円不足すると想定すると、20年間に不足する生活費は10万円×12カ月×20年=2,400万円になります。そのため、厚生年金の支給を加味しない場合月10万5,000円、85歳までに2,520万円不足する計算になります。