実は本格的に貯金を実践する前に やるべきことが3つあります

貯金しても それを担保にお金を借りて生活するのは本末転倒です

一方、「貯金ゼロ」という人も、30代独身の場合では33.1%いる結果に。ただし貯金ゼロの場合でも、6割以上の人が保険など何らかの金融資産を保有している、と答えていますので、多くの人が不測の事態への備えをしていると言えそうです。

一般的には年齢が上がるにつれて収入が増えるため、貯金などに回せる金額が多いことが背景にあると考えられます。

Kさん
「年収1年分ですか! それは先が長いようにも感じますが……。ちなみに、年代別の平均貯金額などを目指すのではなく、個人の収入に応じた目標金額になるのは、なぜなのでしょう?」

年収300万円未満の場合、中央値でも100万円に届かないため、貯金や貯蓄には工夫が必要でしょう。

貯金しても、それを担保にお金を借りて生活するのは本末転倒です。給与口座の残高がマイナスにならないように気を付けましょう。

「1年で100万円を貯金するのは難しい?」「100万円を貯金するためにはどんな工夫が必要?」と貯金について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。100万円を1年で貯めるためには毎月約8.3万円を貯金しなければならないため、貯金や貯蓄方法に工夫が必要といえます。実は本格的に貯金を実践する前に、やるべきことが3つあります。それらをやっておくことで貯金がだいぶ楽にできます。本記事では1年で100万円を貯金するためにやるべきこと、貯金のコツについて、お金のプロであるファイナンシャルアドバイザーが詳しく解説していきます。

Kさん
「正直、今まで真剣に貯金に取り組んだり、自分の支出管理をしたり、といったことをしてこなかったのです。今から、貯金やライフプランに取り組むのでは、遅過ぎるでしょうか?」

貯金が2000万を超えたら何に投資しようか、ワクワクしながら考えている方もいると思います。

40代の金融資産の割合を見てみると預貯金、生命保険、投資が多く、30代に比べるとそれらの保有額が増えていることがわかります。

Kさん
「貯金、保険のことだけでも、すでに目が回りそうですが……! 私は将来的に、働きながら結婚や出産もしたいと思っています。ライフステージの変化に備え、いくらくらい貯蓄しておくべきなのでしょう?」

まずは貯蓄体質を目指し、半年〜1年分の年収の貯金を目標にすることにしたKさん。その先、より効果的に資産を増やしていくための方法として、投資についても聞きたいと言います。

たとえば、夫が65歳の場合は毎月の生活費、娯楽費、予備資金から必要な貯金額を算出します。仮に、毎月の生活費が25万円かかるとしたら、85歳までに6,000万円必要です。

今回は、30歳で転職したばかりのKさんが相談者。「今まではキャリアに集中していたので、ライフプランやマネープランには取り組んでこなかった。何から、手を付けるべきか、基本から相談したい」と話します。そんな彼女に、ファイナンシャル・プランナー(FP)の高山一恵先生がアドバイス。30代でためておきたい貯金額、ライフプランで考えるべきこと、初心者に易しい資産形成の方法について、解説します。

Kさん
「なるほど。そうなってくると、貯金だけではなくて当然、保険についても考えておかないといけないですよね?」

単身者が30代や40代で2,000万円貯金できた場合は、セミリタイアという選択肢もあります。セミリタイアとは、定年退職を迎える前にサラリーマン生活をやめて悠々自適に生活することです。ここからは、セミリタイアする場合に必要な生活費や貯金を解説します。

Kさん
「私自身が備えとしてためるべき貯金額については目安が分かったのですが、『備え』って、実際のところ何に備えておくべきなのでしょう? 逆に言うと、備えがないとどんな困りごとが発生するのでしょうか。先ほど、予期せぬタイミングでの休職もあり得る、というお話もありましたが……」

Kさん
「なるほど! たしかに、いきなり400万円以上の貯金を目指そうと思うと大変ですが、月々に分解していけば、現実味を帯びてきますね。少し、安心しました。ちなみに、あるべき貯金額の最低ラインはありますか?」

高山先生
「そうですね。もちろんライフスタイルにもよりますが、月々いくらずつ貯金するのが理想的か、というところでは年収帯問わず目安があるんです。そして、一般的に、月収手取り金額の2割を貯蓄に回せるのが健全、と言われています。この『手取り金額の2割』分を5年間ためていくと、1年分の手取り年収額がたまる計算になるんですね。なので、22歳で就職して、生活が落ち着くのに2~3年、そこから2割ずつ貯金を始めて、30代になって年収分の貯蓄があれば理想的、という考え方になります。Kさんも今から始めても、30代のうちに十分ためることができますよ」

いかがでしたか? 今回の相談から見えてきたのは、30歳で目指すべき貯金額は手取り年収1年分、そして今が何歳でどんなライフステージに立っていても、取りあえずライフプラン・マネープランを立ててみることは大事、ということでした。自分がこれからどんな働き方・生き方を選んでいくのか。そのためにどのようなお金や備えが必要なのか。ぜひご自身のケースを考えてみてくださいね。

これから本格的に家計管理や貯金について考えていきたいというKさんが、まず気になるのが貯金額。一体いくらを目標に貯金していくべきなのか? 高山先生に、「理想の貯金額」と「最低でもあるべき貯金額」を聞きました。

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