資産5億円 割合
加谷 珪一(かや けいいち)
経済評論家
仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP記者、投資ファンド運用会社などを経て独立。現在は、経済、金融、ビジネス、ITなど多方面の分野で執筆活動を行っている。億単位の資産を運用する個人投資家でもあり、お金持ちについて解説した書籍「お金持ちの教科書」はベストセラーとなった。「お金持ちはなぜ「教養」を必死に学ぶのか」(朝日新聞出版)、「あなたの人生を変えるお金の教養」(PHP研究所)などお金に関する書籍を多数執筆している。
オルクドール・サロンTOKYOでは、「アートコレクターの自宅にお招きする」をコンセプトに、国内外の作家によるアート作品29点を展示している。展示されているアートをきっかけに、サロンで知り合った顧客同士の話が弾むなど、顧客からの反響が高く、支持されている。想定を上回るペースで顧客数、預け入れ資産がともに拡大しており、現代アートが顧客獲得に大きく貢献している。
多くの人は、お金を年収、つまりフローとして理解してしまうので、お金持ちと聞くと、やはりフローである年収を先に思い浮かべてしまうのです。しかし、お金持ちにとってもっとも大切なのは、年収(フロー)ではなく資産額(ストック)。資産額を大きくすることを心がけた人だけが、お金に縁のある生活を送ることができます。
皆さんは「お金持ち」と聞くと、どのくらいの金額を想像するでしょうか。年収1000万円でしょうか、それとも5000万円でしょうか。いずれにせよ、ほとんどの人が年収を想像したのではないかと思います。この時、資産額が5000万円とか、資産額が10億円とイメージした人は少数派ではないかと思います。
資産階層で表すと、超富裕層はピラミッドの頂点に位置します。定義が「5億円以上」ですので、金額に天井がありません。一言で表すと「トップクラスのお金持ち」です。超富裕層には投資家・社長・著名人など、さまざまな業種の方がいます。その中には、誰もが知っている有名な方もいるでしょう。
富裕層の定義は明確に定まっていませんが、野村総合研究所の調査では「純金融資産保有額1億円以上5億円未満」の世帯を富裕層としています。
東海東京証券は、富裕層向けの会員制サロン「オルクドール」を運営している。会員である富裕層は専任のコンサルタントと資産運用・相続・事業承継などについて相談できる場として活用できる。また、社交やくつろぎの場として、またネットワーク拡充の場としても活用できるように整備している。
ここでは、貯金1億円を貯めた会社員が実際に行った資産運用の方法を紹介します。
富裕層向けのマーケティングでは、資産額1億円以上を富裕層と定義しており、年収はあまり考慮に入れていません。その理由は、働かずに遊んで暮らせる金額が1億円以上だからです。よく雑誌などで、「目指せ資産1億円」などとタイトルが付けられていますが、これにはちゃんとした意味があったのです。
また、超富裕層の中には、自身で事業を成功させて資産を築いた方や、親や祖先から資産を引き継いだという方もいます。このことから、「自身で事業を起こす」という道は、超富裕層になるチャンスはある道かもしれません。しかし、日本を含め世界中に超富裕層は存在しますが、全世帯の割合ではほんのひと握りの方たちです。
「超富裕層」「富裕層」「準富裕層」は、純金融資産額ごとに分けられて定義されています。これらは世帯を見分けやすくするために、名付けられています。
本当にお金に縁のある生活を送ろうと思うのであれば、年収を過度に気にしていても意味がありません。最終的にどのくらいの資産を持つことができるのかで、人生の豊かさは決まってしまいます。こうした感覚を持って人生設計を作ることができるのかどうかが、教養人か凡人かの分かれ目となるのです。
北米とアジアの割合が増えていて、ヨーロッパの割が多く、北米とアジアは前年より増加しているものの、ヨーロッパは減少していることが分かります。
もし、お金持ちと聞いて、資産額をイメージした読者の方がいるなら、あなたはすでに結構なお金の教養人です。