50歳 4000万 リタイア
50歳でアーリーリタイアやセミリタイアをした場合、メリットを考えると都心などに住むのは望ましくありません。そこで、田舎や海外で生活する計画を用いて考えていきます。
このように考えると、FIREは50歳代くらいを目標にして、まずはプチ FIRE を実現し、さらに資金を積み上げて50歳代FIREを達成するのが妥当ではないかと思います。
50歳で早期退職を考えたとき、国内では早期退職割増金の制度があります。大体の相場でいうともともとの退職金の賃金の2年分が上乗せされるような制度です。このような早期退職制度の活用によって、50歳でアーリーリタイア後の生活資金にもできるでしょう。しかし、退職金には税金がかかることも忘れてはいけません。退職所得にかかる税金には税負担を軽くする措置がされています。
50歳である程度の貯蓄がある独身の方は、アーリーリタイアあるいはセミリタイア後に物価の安い海外に移住を検討するのも良いでしょう。国内で生活してきた方には少し難があるように感じるかもしれませんが、現在では東南アジアでも簡単な日本語が通じる国や移住者も多いことから、独身でなくても家族みんなで生活した場合にそれほど不便を感じなくなっています。海外移住はビザなどの発行が必要になるので、専門のコンシェルジュなどに相談するのが良いでしょう。
50歳でアーリーリタイア・早期リタイア、セミリタイアをしたとき、仕事をする必要はないので、都心など収入をメインにして考える必要はありません。物価や住むために必要な住宅費を少しでも安く済ませることが、重要なポイントとなります。田舎で居住費を安く済ませれば年間の支出を抑えられ、なおかつ住みやすく、自然のある土地でゆっくりと暮らすことで貯金面でも精神面でもゆとりのある暮らしが実現できるでしょう。独身の方なら都心で、仕事で出会った仲間などとの時間もあるので都心のほうが良いかもしれませんが、子供や妻がいる家庭では、田舎のほうが暮らしやすいところもあるので移住先に適しています。
しかも収入が上がるのは、一般的には社会人人生の後半です。これらの問題を考えても、無理に40歳代くらいでFIREする計画は難易度が高いことがご理解いただけるでしょう。50歳代、60歳代、あるいは引退年齢の5年前にリタイアする選択肢だってあります。私はこれを「リトルFIRE」とか「プチFIRE」と呼んでいます。