金融資産5000万円 40代

金融資産5000万円 40代

もしも、40歳で貯金が1,000万円あったら、使い道は人それぞれだと思います。

調査では「金融資産を保有している」と回答した30代は全体の91.8%でした。そして、金融資産保有額が最も多かったのは200万円〜300万円の11.7%、次に多いのが500万円〜700万円の11.3%です。

都市規模別にみると、「自分の財産なのであくまで自分で管理する」、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は町村で、それぞれ 13.0%、46.4%、「配偶者に財産管理を委ねる」は中都市(52.7%)で、それぞれ高くなっている。性別にみると、「配偶者に財産管理を委ねる」は女性(40.8%)より男性(49.5%)で、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は男性(29.9%)より女性(44.2%)で、それぞれ高くなっている。配偶者の有無別では、「成年後見人・弁護士など信頼できる第三者に財産管理を委ねる」は未婚で20.0%、また「わからない」が未婚で26.7%と高くなっている。同居の有無と相手別では、「自分の財産なのであくまで自分で管理する」、「わからない」は一人暮らしで、ともに17.9%と高くなっている。

「現在の年収」は1000万~1500万円未満が32.1%と最多。次いで、1500万~2000万円未満が25.5%、2000万円以上が21.7%だった。クロス集計をすると、ほぼ年齢が上がる順に年収も多くなっており、「1500万~2000万円未満」(198人)、「2000万円以上」(168人)の約80%が40代以上だ。一方、「500万~1000万円未満」と回答した121人の50%以上を30代(前半・後半合わせて)が占めた。

「貯蓄の目的」(複数回答)は「老後に備えて」64.1%、「子どもの教育資金」48.9%で、他の項目を大きく上回った。世代別に見ると、「住宅購入」に30代前半(28.6%)が多く、「子どもの教育資金」は40代前半(25.1%)、「独立・開業」も40代前半(25%)が多かった。

都市規模別にみると、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は都市規模が小さくなるほど割合が高くなっている。性別にみると、「配偶者に財産管理を委ねる」は女性(23.1%)より男性(40.0%)で、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は男性(43.9%)より女性(59.7%)で、それぞれ高くなっている。配偶者の有無別では、未婚の人は「自分の財産なのであくまで自分で管理する」(11.1%)、「成年後見人・弁護士など信頼できる第三者に財産管理を委ねる」(16.7%)、「わからない」(30.6%)で、それぞれ高くなっている。同居の有無と相手別では、「自分の財産なのであくまで自分で管理する」、「わからない」は一人暮らしで、それぞれ12.3%、16.1%と高くなっている。

また、日本における準富裕層は40代の現役世代が多く、3,000万円以上と回答したのは全体の7.6%で、30代の0.9%に比べると大きく増加しています。

40代になると金融資産保有額の割合が大きく変わります。40代の金融資産保有額は1,000万円〜1,500万円が12.7%と最も多く、次に700万円〜1,000万円の9.0%です。

加谷 珪一(かや けいいち)
経済評論家
仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP記者、投資ファンド運用会社などを経て独立。現在は、経済、金融、ビジネス、ITなど多方面の分野で執筆活動を行っている。億単位の資産を運用する個人投資家でもあり、お金持ちについて解説した書籍「お金持ちの教科書」はベストセラーとなった。「お金持ちはなぜ「教養」を必死に学ぶのか」(朝日新聞出版)、「あなたの人生を変えるお金の教養」(PHP研究所)などお金に関する書籍を多数執筆している。

参考:金融庁「NISA口座の利用状況調査(2022年3月末時点)」

次に40代がどのような金融資産を保有しているのか、商品ごとの保有状況を紹介していく。

都市規模別にみると、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は町村(56.1%)で高くなっている。性別にみると、「配偶者に財産管理を委ねる」は女性(26.6%)より男性(42.1%)で、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は男性(40.8%)より女性(56.7%)で、それぞれ高くなっている。年齢別にみると、「配偶者に財産管理を委ねる」は年齢が高くなるほど割合が低くなっている。一方、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は年齢が高くなるほど割合も高くなっている。配偶者の有無別では、「子供や他の親族に財産管理を委ねる」は既婚(配偶者と死別)で79.6%、既婚(配偶者と離別)で 68.4%と高くなっている。また、「わからない」は未婚で28.8%と高くなっている。

「(夫婦の)過去1年間の貯蓄の総額の傾向はどのようなものか」尋ねてみると、総数では「増えた」が5.9%、「増減なし」が40.8%、「減った」が44.7%となっている。50歳代では「増えた」が9.8%、「増減なし」が41.4%、「減った」が43.0%となっている。60歳以上では「増えた」が4.9%、「増減なし」が40.7%、「減った」が45.1%となっている。「増えた」の割合は、60歳以上より 50歳代で 4.9ポイント高くなっている。

50代では金融資産保有額が3,000万円以上と回答したのは13.8%で、最も割合が高くなっています。次に回答が多かったのは1,000万円〜1,500万円の11.7%、そして2,000万年〜3,000万円の10.8%となっており、多くの方が1,000万円以上の金融資産を保有しています。また、30代、40代と比べると50代は資産保有額が大きい傾向です。

貯蓄額を世代別に示した。おおむね、年齢が高いほど貯蓄額も多いことがわかる。だが、「貯蓄なし」との回答に40代が多く、「5000万円以上」と回答した医師の8%が30代前半だった。この年齢で5000万円を貯蓄できるとは考えにくく、親などから譲り受けた資産ではないでしょうか」

40代になると、20~30代のときと比べて収入が増え、お金に多少の余裕が出てくる人もいます。

NISAは、年間120万円までの投資(投資信託や株式の購入)から得られる利益が最長で5年間非課税になるので、効率的な運用が期待できます。NISAで運用できる金融商品には株式や投資信託などがあり、幅広い商品ラインナップから選択可能です。

以上のことから、40歳で貯金1,000万円を保有しているというのは、金額的には多いといえます。「1,000万円の貯蓄では少ないのでは?」と、必要以上に心配することはありません。

世代別の差異も色濃く見られた。30代は「仕事・勉強」が多く、40代は「子どもの教育費」「開業資金ローン」が多数を占めた。「私が相談を受けた中でも、30代までの医師は学会の旅費や医学書など、勉強にかける費用が多く見られました。他の職種ではない傾向です。40代で教育資金が多いのは、晩婚晩産化の影響が考えられます。若いうちは忙しいため、晩婚になる医師も少なくなく、40代の頃に子どもが小学生というケースはよくあります」

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