【第6回】ヨーロッパの富裕層たちの「お金の感覚」
③の「子孫のために守るお金」は、伝統的なヨーロッパ富裕層の資産の中核をなすお金です。これについては通常、信託や財団を設立してそこで管理し、運用についてはプライベートバンクやファミリーオフィスに任せています。
高級車は乗るためだけのものと思っていませんか?富裕層にとって高級車は乗るためのものであり、かつ「売るためのもの」でもあります。つまり、富裕層は高級車を耐久消費財で、かつ資産とも捉えているのです。では、資産の意味を改めて考えてみましょう。資産とは「お金を生み出すもの」です。高級車がお金を生み出すのは、購入した時よりも高く売れた場合や、他人に貸して収益が入った場合などが考えられます。そして、前提として最も大切なのは、資産価値が目減りしないことでしょう。ケース1:300万円の車を購入して、10年後に100万円で売却ケース2:1,000万円の高級車を購入して、10年後に800万円で売却極端な例ですが、ケース1では10年後の価格が購入時の1/3まで下がっています。一方でケース2では売却時の価格が購入時の4/5。収支を見てみると、実はどちらも200万円が手元から出ていった計算です。同じ200万円の支出なら高級車を買いたいと思う人がほとんどではないでしょうか。多くの人が購入時の価格だけを見ていることに気づかされます。常に売却時の価値を考えながら資産を購入することは、富裕層に必須のスキルであると言えるでしょう。年月が経っても値落ちしない希少で手に入りづらいモデルを買うと高級車が資産に化けます。高級車を購入する前にはその時の価値だけでなく、将来的な資産価値も比較検討してください。高級車の場合は「早く手に入れること」そのものが価値の高いことです。新品で他人よりも早く手に入れた車は手放しても売却益が得られる可能性があります。車によっては新車よりも中古車の方が高値で売れることもあります。
つまり、見た目を気遣うのは自分のためだけではなく、周囲を気遣っての振る舞いなのです。そうだとすれば、われわれも富裕層の「見た目を大切にする」習慣をぜひ見習いたいものです。
金銭感覚は女性一般に近く、高級ブランドもあまり持たず、ポイントカードやクーポンも活用するなど堅実です。親は富裕層であるものの堅実に育てられたため、いわゆる「その年頃の一般的な女性」の価値観を持っているのでしょう。家族で使っているカードが外商カードであることに気付いていないなど、ちょっぴり浮世離れした一面も。教育熱心な富裕層の親のもと、育ちのいいお嬢さんといった感じです。
富裕層は、健康や見た目にお金をかけることが多い。パーソナルトレーナーの指導を受けてトレーニングに励んだり、洋服や靴、時計などのファッションアイテムにこだわったりしている。なぜなら、健康や見た目は収入を維持するために重要な要素だからだ。
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富裕層が興味のあることの一つに「健康維持に関すること」があるとお伝えしましたが、富裕層の多くは、ビジネスで最大のパフォーマンスを発揮するために、毎日の健康維持に出費を惜しみません。
富裕層であってもマス層であっても、自身の健康が重要であることに変わりはない。しかし、背負っているものの大きさや、失う可能性がある金額の絶対値は、富裕層のほうが大きいと言えるだろう。自分のカラダの価値を理解しているため、健康を維持するための出費は惜しまないのである。
次に、見た目にお金をかける理由はなんだろうか。「人の印象は最初の◯秒で決まる」といった話を聞いたことがある人も多いだろう。一般論として、ビジネスシーンにおいて第一印象は重要だ。第一印象を決める大きな要素が見た目であるため、見た目を磨くことにお金をかける富裕層は多い。単に贅沢をしているわけではないのだ。
他の富裕層タイプに比べて消費意欲は低く、高級ブランドなどは持ちません。
富裕層は、資産を守り、さらに増やしていくために、どのような人と付き合うかを重視している。富裕層の人間関係における3つの特徴を解説しよう。
「改めて、富裕層向けサービスを行うことの緊張感や大変さを感じました。得るものが本当に多い回でした。第二弾心待ちにしております!」
「世界の富裕層の話が聞けて、スケールの違いを知ることが出来た。」
「初めて参加しましたが、とても良かったです。ゲストのお二人の話しも、あっという間に感じました。トークセッションでは、初めてお会いする方々のストレートな意見を聞ける事は、すごい機会をいただいていると思いました。時間は、もう少し余裕があったら、もう少し色々な事を話せたとも思いましたが、時間が足りないと思える事で、次のステップに自ら向かう事が出来るかもしれないとも思いました。数あるセミナーに今まで参加してきましたが、有意義な時間だったと実感出来ました。」
ヨーロッパの超富裕層と数多く接してきた著者が教える、生涯豊かに暮らすための知られざるコツとは?
実は、ヨーロッパの富裕層の多くは、「今どんなファッションが流行しているのか」とか「高級車ではこれが今人気」などといった話にはほとんど関心がありません。私が知っている限られた範囲でも、ヨーロッパの富裕層は、自分の年齢とライフステージに合わせた落ち着いたファッションを身に付け、普段の食事なども意外なほど質素です。おそらく小さい頃から、そういうふうに育てられているのです。
先祖から受け継いだ家屋や資産を守る堅実な保守派。50歳以上の割合が5つのタイプの中で最も高く、年金受給者が多い資産型富裕層が中心です。
【第6回】ヨーロッパの富裕層たちの「お金の感覚」
日本と比べて、ヨーロッパでは寄付文化が人の精神に完全に根付いています。ヨーロッパの伝統的富裕層は、赤十字をはじめ、難病の人や貧困に苦しむ人を救済する団体に相当額の寄付をしているのが当たり前です。多くの富を得たら一定分は社会に還元する、という考え方で、私たちからすれば驚くような額を社会貢献に投じます。
なお、富裕層は自分の時間価値を理解しているため、待たされることを大変嫌う。富裕層を相手にする場合は、時間厳守を心がけたい。
もちろん、富裕層ですから、ブランド物や高級車を所有していますが、それは「人気だから」「有名人が持っているから」、ましてや「値上がりしそうだから」といった理由からではなく、本当に「このブランドが好き」「このメーカーの車が好き」だからです。
妻としては、フランスの富裕層ならきっと詳しいはず、と思って尋ねたのでしょう。しかし、答えは期待外れのものでした。