55歳 早期退職 いくらあれば 辞められる

55歳 早期退職 いくらあれば 辞められる

桶井さんは、両親が行なっていた株式投資の影響もあり、25歳から投資を始めたそうです。自分で貯めた500万円と両親から譲り受けていた株式(受贈当時で280万円相当)を元手に、22年かけて1億円の資産を築き上げ、早期リタイアに至ったといいます。「初めから早期リタイアをめざしていたわけじゃないんです。むしろ、20代の頃はモーレツに働いていました。定年まで勤めあげれば幸せな老後が待っていると思っていたんです。従業員数千人の中で営業成績1位を取り社長表彰を受けたこともあります」
ところが、給料は自分が思うほどあがらなかったといいます。さらに、30歳前半で内臓に持病が見つかり、だんだん20代の頃のような体力も出世欲もなくなってきたことや、タイミングを同じくして、55歳以降は給与を20パーセントカットする役職定年制度が導入されたことにより、「55歳で退職したい」と考えるようになったそうです。
それからは、リタイア後の生活を想像しながら投資の勉強をして、退職への準備を進めていたといいます。そして、今後の生活費と運用益、この先の人生設計を鑑みて、今の資産状況でも十分に残りの人生を生き抜いていける。つまり、経済的自立を果たせたと判断して47歳の秋に早期リタイアしたのです。
「定年まで働き続けば幸せな老後になるとは限りませんよね。今の時代、それぞれの人に合った多種多様な幸せがあり、それをセルフプロデュースする時代ではないでしょうか」と桶井さんは話します。

そんな中で、定年退職を迎えるまで5~15年という期間を目前に、55歳を境に長く勤めていた会社を早期退職される方が増えつつあります。

また55歳を目前に控えている50代前半の世代や、後半に差し掛かった型ほど、会社に縛られず、自由気まま、有意義な日々を送りたいと思う方が出てきます。

55歳ともなれば、一般的な定年退職を迎えるまで残り5年、あるいは、役職定年を迎える時期でもあります。

早期離職に踏み切った55歳の社会人が、老後を迎えるまでの幾何を謳歌するには、どうすればいいのか、早期離職は自分にとって最善であるか、残留して定年を迎えるのが最適なのかなど、様々な不安や思惑が出てきます。

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