例えばSNSやブログでも 「億り人」という言葉はよく出てきます

例えばSNSやブログでも 「億り人」という言葉はよく出てきます

実際、こういうレジュメを作ったりする時に使う、画像の素材を販売しているサイトがあるんですね。PIXTAというサイトで、私もいつもそこから画像を買っているんですけれども、たまたま今回この資料を作るに当たって、「億り人」というワードで検索してみたんですね。そうしたら、出てきた画像はみんなビットコイン。ビットコインの画像ばっかり出てくるわけです。

それと、今日は早くから入って準備しておられた方もいると思うんですが、始まる前にバックに流れていた音楽。気付いた人いますか? これね、『おくりびと』の映画のサウンドトラックなんですよね。とてもいい映画で、私も当時すごく楽しんで観たんですけれども、そういう映画の『おくりびと』に掛け合わせた「億り人」が、今回のこの本のタイトルになっているわけです。

FXトレードは宝くじとは違いますので、億り人になるためにはある程度の資金と投資期間の2つが必要となります。そのため、ある日突然「総資産が1億円を超えた!」となるわけではないので、その点に関しては注意してください。

やっぱり、一般的にはこういうイメージなのかなという感じがするわけですが、実際の「億り人」はそういう人たちじゃなくて、普通のサラリーマンです。みなさんは「お金持ち」というと、タレントとかお医者さんとか企業オーナーみたいな人たちが多いんじゃないかと思っているかもしれませんけれども、実は「億り人」の8割から9割はサラリーマンですよ。

これによると、2020年の時点での日本の富裕層。つまり1億円以上の純金融資産を持っている人の世帯数が、133万世帯となっていますね。ということは、2020年の日本の一般世帯数は5,572万世帯なので、率にすると2.4パーセントです。ということは、100人のうち、2~3人は「億り人」ということになりますね。学校でいえば、クラスに1人は「億り人」がいるということです。

しかし、必要以上の貯金は投資効率を考えると不必要なものとなっていますので、億り人になろうと考えている場合は、「投資」と「貯金」を両立させることが重要です。

こういうのがどうも実際の「億り人」の人たちのイメージのようなんですね。現実に『となりの億万長者』を見ても、同じようなことが書いてあるんですね。お金持ちのイメージでいうと、アルマーニのスーツを着ているだろうというんですけれども、現実はシアーズで、通販で買ったスーツ。車はフェラーリかポルシェに乗っているのではなくてフォードの中古に乗っていますよ。

この『おくりびと』は、たいへんヒットしたんですけれども、その「おくり」という言葉に1億円の「億」を掛けた。そして純金融資産、つまり自分が持っているお金の中から、住宅ローンなどの借金を引いた、純然たる金融資産が1億円以上ある人ということに、1億円の「億」を掛け合わせて、「億り人」というタイトルにしてあるわけです。

正確な知識を得て、リスクを正しく理解して投資する方もいる一方、ほんの好奇心で始めただけでも、ビギナーズラックのようなかたちで億り人になってしまったケースもあるかもしれません。せっかく手にしたものであれば、人生にとって最も良い形で生かしたいものです。どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

大江:1億円以上の金融資産を持っている富裕層が、こんなに多いということなんですが、一般的に我々が「億り人」という言葉からイメージするのは、ビットコインで一夜にして大儲けしたとか、デイトレードで成功して、50万円を1年間で1億円にしたとか、どうもそんなことばっかりをイメージしがちになりますね。

特にこの1億円の「億り人」は、最近非常にいろんなところでブームになっていましてね。例えばSNSやブログでも、「億り人」という言葉はよく出てきます。

まず、「億り人」という言葉なんですけどね。どうしてこういう言葉が出てきたかということなんですが、2008年に公開されて、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した『おくりびと』という映画がありました。『おくりびと』というのは、亡くなられた方の納棺をするために、旅立ちのいろいろなお手伝いをするということで、納棺師の方を描いた本木雅弘さんが主演した映画ですよね。

今日は、参加されている方が200人ぐらいですけれども、200人ということは、今日聞いている人の中にも4~5人は「億り人」がいるんだろうなと。日本って実は富裕層の数はけっこう多いみたいなんですね。

「なんだ、『となりの億り人』は、どうやったら1億円を貯められるかという本じゃないのか」とお思いの方もいらっしゃると思います。すでに読まれた方はお気づきだと思うんですけど、別にこの本はどうやって1億円を貯めるかとか、1億円を作るにはどうしたらいいかという、ノウハウを書いた本ではないんですね。

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