金融資産1億円以上の 人達 の日常
そうじゃなくて、いわゆる1億円以上の金融資産を持っている人は、どういう考え方でどんなことをやっているのかを、克明に調べていったものなんです。
この『おくりびと』は、たいへんヒットしたんですけれども、その「おくり」という言葉に1億円の「億」を掛けた。そして純金融資産、つまり自分が持っているお金の中から、住宅ローンなどの借金を引いた、純然たる金融資産が1億円以上ある人ということに、1億円の「億」を掛け合わせて、「億り人」というタイトルにしてあるわけです。
これによると、2020年の時点での日本の富裕層。つまり1億円以上の純金融資産を持っている人の世帯数が、133万世帯となっていますね。ということは、2020年の日本の一般世帯数は5,572万世帯なので、率にすると2.4パーセントです。ということは、100人のうち、2~3人は「億り人」ということになりますね。学校でいえば、クラスに1人は「億り人」がいるということです。
もともといろんな制度も違いますし、本当に金融資産を作るためにいろいろ投資をしたり、そんなことをやってきた人にとっては、「ふむふむ、なるほどな」とわかっていただける内容もあるんですけれども、まったくのド素人の人が読むと、誤解するんじゃないかなという面もあって、私はあまり、積極的に読むことをお薦めしていません。
富裕層の金額の定義は、調査団体などによって違いますが、金融資産保有額1億円以上の世帯とすることが多いようです。金融資産は現金・預金・株式・投資信託などの資産を指し、不動産や設備などの実物資産は含みません。したがって、実物資産を多く持っている資産家が必ずしも富裕層に含まれるとは限られません。
むしろ、それよりも『となりの億万長者』のほうが、はるかに実践的に役に立つかなと思っているんですね。実践的にというか、心構えとしてね。この本も実はアメリカで純金融資産が100万ドル、つまり1億円以上ある人たちに取材をしたりアンケートを取ったりしたものです。
2019年の日本の世帯数は5178万5000世帯なので、富裕層および超富裕層を合わせた世帯数は全体の約2.6%に留まるということが分かります。逆に、純金融資産保有額が3,000万円未満の「マス層」は全体の81.4%を占めています。
そこで、この記事での資産家の定義として、金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一家とすることにします。ただし前述した通り、明確に定義されているものではないため、この解釈が絶対ではないということは覚えておいてください。
ただしこの野村総合研究所の分類では、金融資産つまり「預貯金や株式、債権、投資信託などの現金化できる資産」を指標としています。土地や建物、貴金属、美術品などの実物資産を多く持つタイプの資産家がこの定義だと含まれません。
金融資産(現金など)か実物資産(不動産など)を問わず、自己資産を多く保有する人または一族。この記事の定義では、1億円以上の資産を保有する者。
資産家には2通りあり、現金などの「金融資産」を多く保有する人もいれば、土地や建物などの「実物資産」と呼ばれる資産を多く保有する人もいます。
アッパーマス層である資産3,000万円から5,000万円以上を目指すなら、貯金だけではかなりの時間がかかってしまう。なぜなら、資産額にして2,000万円を超える金額差があるからだ。例えば、現在の金融資産が3,000万円で5,000万円を目指すとして、毎月10万円(年間120万円)を貯金に回したとすると、達成するまでの期間は次のようになる。
資産家の一般的な定義は曖昧なものですが、この記事では「金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一家」と定義して進めていきます。
また、金融機関や公的サイトなどを覗いてみても、実は「資産家」の意味が明確に定義されているページは見つかりません。つまり「資産家とはこうである」という定義や共通認識は今のところ無いというのが結論となります。
資産運用の複利を活用することで、資産5,000万円を突破するまでの期間を短縮できる。例えば、現在の金融資産が3,000万円で毎月10万円ずつ貯金しながら、年利3%の複利で運用する場合を見てみよう。なお、年利3%という水準は過度なリスクを取らずに狙える利回りである。結果としては、9年で資産5,000万円を突破できる。貯金のみの場合と比べると、7年近く短縮できていることが分かる。
50代では金融資産保有額が3,000万円以上と回答したのは13.8%で、最も割合が高くなっています。次に回答が多かったのは1,000万円〜1,500万円の11.7%、そして2,000万年〜3,000万円の10.8%となっており、多くの方が1,000万円以上の金融資産を保有しています。また、30代、40代と比べると50代は資産保有額が大きい傾向です。
「富裕層」は、純金融資産(世帯が保有する金融資産の合計から負債を差し引いた金額)が1億円以上の世帯を表した言葉です。定義があいまいな資産家と違い、明確に定義されている言葉だという特徴があります。貧困層やマス層などとの対比の意味で使われる、指標を表す言葉です。
調査では「金融資産を保有している」と回答した30代は全体の91.8%でした。そして、金融資産保有額が最も多かったのは200万円〜300万円の11.7%、次に多いのが500万円〜700万円の11.3%です。
つまり、不動産などの実物資産を多く持っているのが資産家、現金や株式などの金融資産を多く持っているのが富裕層ということができるでしょう。
40代になると金融資産保有額の割合が大きく変わります。40代の金融資産保有額は1,000万円〜1,500万円が12.7%と最も多く、次に700万円〜1,000万円の9.0%です。