30代独身の平均貯金額は400万円
30代・2人以上世帯における金融資産保有額の平均値・中央値は、以下のとおりです。
まずは、30代の人たちがいくら貯金をしているのか、2021年に金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに確認していきましょう。
ライフステージの変化は人それぞれですが、一般的には30代に入る頃からさまざまなライフイベントが訪れます。これらのライフイベントに、いくらお金がかかるのか確認してみましょう。
また、日本における準富裕層は40代の現役世代が多く、3,000万円以上と回答したのは全体の7.6%で、30代の0.9%に比べると大きく増加しています。
50代では金融資産保有額が3,000万円以上と回答したのは13.8%で、最も割合が高くなっています。次に回答が多かったのは1,000万円〜1,500万円の11.7%、そして2,000万年〜3,000万円の10.8%となっており、多くの方が1,000万円以上の金融資産を保有しています。また、30代、40代と比べると50代は資産保有額が大きい傾向です。
30代独身の平均貯金額は400万円。また、株式や投資信託など、他の金融資産を加えた全体保有額で見ると、平均額が606万円、中央値が56万円です。
結婚、子どもの出産・養育など、30代に入る頃から、さまざまなライフイベントが訪れる可能性があります。それぞれのイベントで多額の費用が必要になるので、早い時期から貯金をしておきましょう。
元銀行員。30代は、結婚・子どもの誕生・住宅購入などさまざまなライフイベントがあるため、計画的に資産形成を行う必要があると考える。現在は、編集者として金融機関を中心に、ウェブコンテンツの編集・執筆業務を行う。
なお、30代のiDeCo加入者数は194万5,637人(2021年3月末時点)、全年代に対する30代の加入割合は22.4%のため、需要が比較的高い制度といえるでしょう。
続いて、30代の独身世帯・夫婦世帯の方が、効率的に貯金するためのポイントを3つ紹介します。
なお、30代のつみたてNISA開設口座数は170万7,481口座(2022年3月末時点)、全年代に対する30代の比率は29.1%で、前年12月末からの増加率は15.6%とされています。
調査では「金融資産を保有している」と回答した30代は全体の91.8%でした。そして、金融資産保有額が最も多かったのは200万円〜300万円の11.7%、次に多いのが500万円〜700万円の11.3%です。